たかまさ’s ブログ

還暦親爺が勝手に書き綴る過激ブログ。ご意見無用!

食材偽装

日本人が戦後教育で堕ちるところまで堕ちた例である。

原因には二つある。一つは日本人の見識の無さだ。味もわからぬのに高級品を嗜好する下品さだ。価値観が金銭の多寡になってしまったためである。本物を知る見識は自ら磨かなければ身につくものではない。価値が金銭の多寡でしか判らぬ人間が多くなった故に偽物が増えたのだ。偽ブランド品が横行するのと同じ現象である。

もう一つは商売人の品格の無さだ。昔の日本人は正札を商人の誇りとした。利益を貪らない品格を身につけていたのだ。適正価格を付けたので定価で売れて利益も程々だった。ところが西洋式資本主義が日本の商人を堕落させた。値引きを競うことは適正価格で売っていない証拠だ。これも価値観が金銭に偏った結果である。

日本人の価値観はもっと精神的なものだったはずだ。共産主義的唯物価値観に毒され、物に溢れたことを勿体ないとは思わなくなったせいである。

共産主義は精神的価値観を絶対否定する。物質が豊富で等しく所有することが絶対幸福だと夢想するのだ。物が溢れる現代は精神的に不毛な時代だ。偽物でも値段が高ければ本物だと錯覚してしまう見識の無さが今日の食材偽装事件を生んだのだ。

商人だけが無法を働いたのではないことを日本人はもっと自覚すべきだろう。価値を金の多寡で計っていないか。