韓国の無法
11月2日付の「産経抄」の記事である。
開いた口が塞がらないのは、韓国の裁判所である。きのう光州地裁は、三菱重工業に対し、戦時中に工場で「強制労働」させたとして、元女子勤労挺身(ていしん)隊の韓国人女性らに損害賠償金を支払うよう命じた。
▼若い読者にはピンとこないかもしれないが、戦後20年近くを経た昭和39年の東京五輪開催時でも、日本と韓国の国交は正常化しておらず、人の往来も微々たるものだった。翌年、両国内の激しい反対を振り切って日韓基本条約が結ばれ、ようやく正常化したのである。
▼このとき同時に締結されたのが、日韓請求権協定である。日本が5億ドルの経済支援を実施するのと引き換えに、日韓ともに個人の請求権は消滅した。この5億ドルと日本からの技術協力をテコに韓国は「漢江の奇跡」と呼ばれる経済成長を達成した。
▼という歴史的事実を、韓国の40代以下の人はほとんど知らない。学校で教えられるのは日韓併合時代の暗黒面ばかり。裁判官も世論におもねって「反日」判決を乱発する始末である。北朝鮮に人権がないのはよく知られているが、近年、韓国では法治すらなくなったようである。隣の国の首相に会おうともしない大統領の下では、「無法」がまかり通っても仕方ないか。
元々法治国家だったのは日韓併合時代だけだから歴史的に朝鮮は人治国家なのだ。時の権力者が勝手に事を決める国家なのだから裁判所が過去の条約を無視しても不思議では無い。だから賄賂も横行するし歴代大統領の親族がことごとく汚職や収賄で捕まっているのだ。
中国もそうだ。清朝が滅んでからは蒋介石らが勝手に過去の条約を反故にして反日活動をしたために日本人が襲われる事件が多発した。それが満州事変や支那事変につながったのである。今も昔も朝鮮・中国のすることは変わっていない。過去の一時期だけ朝鮮や中国がおとなしかったはずがない。侵略や略奪・虐殺は彼らの仕業なのだ。