たかまさ’s ブログ

還暦親爺が勝手に書き綴る過激ブログ。ご意見無用!

共産中国の侵略

1987年アキノ大統領が制定した新憲法には「外国軍駐留の原則禁止」がうたわれていた。1991年ソ連崩壊、ピナトゥボ山の大噴火での基地被災などもあり、1992年に安保条約の批准をフィリピンが拒否したため、アメリカ軍はフィリピンから撤退することになった。1995年にはクリントン米大統領の軍事費削減政策で軍事演習もおこなわれなくなった。

この年、待ってましたとばかりにフィリピン領ミスチーフ礁という小さな島に共産中国の密猟者が上陸、続いて中国共産党軍が上陸し、中国漁民を守るためと称して勝手に建物を建設しヘリポートも作ってしまった。その後対空砲火器などを備え付け完全に占領するに至っている。

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共産中国の脅威を思い知ったフィリピンは1999年米比訪問部隊協定を締結し軍事演習を再開した。訪問協定とは軍の駐留が憲法違反になるための方便である。2003年には米比相互補給協定を結び、2011年にはフィリピン軍装備増強をアメリカが支援する方針が決まったが、共産中国の領有権の主張はさらに拡大している。

2012年4月には、フィリピンのルソン島の約180キロ沖にあるスカボロー礁フィリピン海軍が共産中国の密漁船を拿捕したところ、共産中国の警備船が現れてにらみ合いとなり、その状況が2カ月間にわたって続いた。フィリピン海軍が荒天のため現場海域を離れたとたん、共産中国に占拠された。フィリピンは国際海洋法裁判所での仲裁を提案したが共産中国は拒否している。

尖閣諸島でも同じシナリオで事は進んでいる。

アメリカにしてみれば沖縄の米軍基地は対中国の備えという点では大陸に近すぎる。グアム移転が議会に否決されたので立ち消えているが、日本が本気で拒否したらアメリカは沖縄の基地を返還するだろう。何しろミサイルの射程内なので守り難いからだ。日本が今後フィリピンの失敗に学ばなければ共産中国の横暴は沖縄に向くに違いない。