靖国問題
未だに誤解している人も多くいる戦犯の分類。
中韓の言うデマに惑わされないためにもしっかりと知っておく必要がある。
いわゆる「A級戦犯」の合祀(ごうし)についても、いまだに国内でも批判的な見方があるので触れておく。A、B、C級というのは先の大戦を裁いた裁判での類型にすぎず、A級がB級より重いなどというものではない。中国あたりの圧力に及び腰になって巷間(こうかん)いわれるようにA級分祀(ぶんし)などということになれば、中国は次に、合祀されているB、C級についても圧力をかけてくる。
さらにいえば、「A級戦犯」はあくまでも東京裁判における概念で、日本の国内法的には刑死・獄死した者は公務上の死亡者であり、遺族年金の対象にもなっている。「A級戦犯」とは、戦勝国が敗戦国を事後法的に裁いた特異な裁判での用語なのである。
しかも我が国は敗戦後の独立を回復した翌年(昭和28年)の国会において、共産党を含む全会一致で、戦犯として処刑された人々も戦場で亡くなった戦死者と同じ処遇とすることを決議したのである。つまりその時以来日本に戦犯など存在しないのだ。
たとえいかなる犯罪者といえども判決後は二度と同じ罪では裁かれないのが近代文明国家の所以である。(不遡及、一事不再理)
それをイデオロギーの都合から犯罪者呼ばわりをするのは立派な憲法違反だと言える。こういうことをしっかりと知っておかなければ、中韓の都合で振り回される事になるのだ。我が国に非はないのである。