たかまさ’s ブログ

還暦親爺が勝手に書き綴る過激ブログ。ご意見無用!

「天声人語」と「産経抄」

天声人語」は言わずと知れた朝日新聞の名物コラムだ。最近ラジオでやたらと宣伝している。「天声人語」の特徴は尊大で独り善がりなところだが、特に言い換えが得意だ。例えば、イチローの10年連続200本安打が11年目で途切れたことを、「途切れたのではない、しばらくは誰も手が出せない記録が確定した。」と書いたそうだ。

一見気の利いた文章のように読めるが、言い換えることによって論点のすり替えをしている。「途切れた」のは連続200本安打記録だ。それを10年連続で200本安打を達成したと言い換えて、「途切れたのではない」と書いた。

正確には「途切れた」のは連続200本安打であって、これはこれで間違いはない。10年連続200本安打は途切れたこととは関係ない完成した記録だ。違う事を同じ事のように論じて気の利いたことを言っているつもりなのだ。

天声人語」の誤魔化し技は年季が入っているが、どうと云うこともない駄文が多い。しかも不勉強を棚に上げて知ったか振りをする。その点、産経新聞の「産経抄」は軽妙洒脱で小気味の良い文章を書く。しかも間違ったことを書いた時には謝ることも知っている。

朝日の「天声人語」が間違ったことを書いて謝った例など皆無だ。コラムだけではない。朝日新聞が誤報をして謝った例もない。「天声人語」が大学の入試に使われるから朝日を読むなどと言う馬鹿なことはもう止めるが良い。

新聞の品性が文章に出る典型的な例が一面コラムだ。